神様、仏様、ジョニ様❣
どうやら僕は「ジョニ( ミッチェル)の絵画展がやりたくてパルコに入社した」らしい。絵画展のカタログにそう書いてあるのだから、そうなんだろう。1983年入社、絵画展を開催したのは1988年だから約5年で夢が叶ってしまったことになる。当時パルコの新入社員は2,3年で他部門(もしくは東京以外の店舗)に異動することが通例だったので、5年も同じ部門(当時アート企画を管轄していたセールスプロモーション部)に留まれたことはラッキーというか奇跡としか言いようがない。
我が家の家宝中の家宝。ジョニ・ミッチェルのアルバム史上最高にジャズ度の高い「ミンガス」のジャケットにも載せられていたチャールズ・ミンガスの肖像画「A Chair in the sky」。
ジョニ・ミッチェル絵画展「ECLECTION」のカタログ。激レア。
展覧会実現に向けた経緯は定かではないけど、音楽評論家でジョニと親交があった本展のプロデューサー鈴木道子さんから、突然「1週間以内にアトリエ(サンタモニカ‼)に来てくれたら、自由に展覧会の作品を選んでいい!とジョニが言ってきた」という、訳の分からない連絡に腰を抜かすほど(?)驚いたことは鮮明に記憶している。もちろんLA行きの切符を速攻で手配し、鈴木さんと2人でサンタモニカのアトリエに直行…晴れて、ジョニ・ミッチェルのアトリエに潜入した(犯罪ではないけれど…)初めての日本人になることに。その後約半年間の準備期間中、様々な難題が降りかかってきて、入社5年目の鼻息荒い若造の心もさすがに折れ掛かった。特に先方の辣腕マネージャーから送られてきた分厚い契約書の一文「核戦争が起きた場合の免責条項…」にはマジで腰が抜けた。
超レアなBOXセット「BOTH SIDES NOW」。未公開の絵画(カード)付き。
最近発売された「アーカイブvol.1&2」。初々しくて、清々しい歌声とポートレート満載。
何はともあれ、無事に作品も間に合い、本人も当時の旦那様ラリー・クライン(ベーシスト、今やスーパープロデューサー)とともに来日し、展覧会も大盛況(作品売上はパルコギャラリー史上最高額1,500万)!そして後にも先にも彼女の展覧会が開催されたのはこの1回だけ。
時は流れ、現在の彼女は数年前から難病に悩まされ、アーティストとしての活動は中断中ですが今年のグラミー賞授賞式にプレゼンターとしてサプライズ出演したことは記憶に新しい、嬉しい事件だった。
まだまだは書きたいことはたくさんあるけど、今回はこのへんで。
ファン必携の「楽譜」&「画集」。彼女の音楽&アートの才能が洪水のように溢れ出ています。
75歳のバースデーを祝うスペシャルトリビュートライヴ。とにかくゲストが豪華、特にジェイムス・テイラー(WOODSTOCK)とグラハム・ナッシュ(OUR HOUSE)は泣けます。