愛しちゃったのよ、AMラジオ

穴場だけど早1年、知る人ぞ以外、誰も知らない。

唐突な書き出しになりますが、実は僕はAMラジオのパーソナリティをしています(初回放送からあっという間に1年が過ぎていることに今、気づいた)。隠れ家のような穴場のBARでここだけの話をコンセプトに始めた「ANA-BAR」はこれまで50人ほどのゲストを毎週招いてお届けしてきました。最近は夕方に時間が変更になったので、「ANA-BAR sunset」なんかに番組名を変えて、常連ゲストと楽しくやってます。「ラジオで喋ってるなんてすごいですね!」とか、たまに知り合いからは気を遣ってもらえますが、本人が言うから間違いない!これが「全くすごくない」笑。では、何故に僕が「すごくない」と言い切れるのか。その理由をいくつか挙げてみます。

すごくない理由をスッキリとまとめてみました。

すごくない最大の理由は、僕が何者でもないところにあります。ラジオ…特にAMはパーソナリティがミュージシャンや芸人、まぁ地方でもローカルタレントなど「この人知ってる」が大前提。知らない人間の恋愛話や成功、失敗談に興味はないと思いません?2つ目はほぼ台本のないジャムセッションのような収録をしている点。行きつけのBARにふらっと寄ってマスターとだべる感じにしたかったので、ゲストはよくわからないままブースに収監されます。しかも編集も僕がしてるので、ゲストに出てくれたとしても、自分が喋ったとこが使われるかどうかは僕次第という。3つ目は、番組のスポンサーがBSIDEであること。つまり自分とこでお金を出してやってるから、売れっ子パーソナリティでも、人気番組でもない…。お金が尽きれば番組は2秒で最終回になるでしょう笑。

どうでもいい話が公共電波から流れるカ・イ・カ・ン

というわけで、まったく「すごくない」番組ではあるけど、心底、AMラジオの世界を愉しみ尽くしています。やればやるほど面白い。僕は仕事柄、年間100人以上にインタビューして原稿を書いたり、企画書を作ったりするのだけど、店主、アーティスト、経営者…誰に話を訊いても一つだけ残念なのは「必要なものを拾い、そうでないものは捨ててしまうこと」。実は捨ててしまったものの方に真実があったり、くだらない会話の中に面白さが潜んでいるのでは?そう何年も抱えていたモヤモヤが、この番組では120%解消できているからかな。ANA-BARがスタートした当時、「この番組でやってることは残念ながらClub houseに需要を取られてる」みたいなコメントをサイトで見つけて…ある意味、激しく同意しつつ、同時に「全然わかってねぇなあ」と思いました。レコード好きの奴に、Spotifyの方がたくさん曲あるし、手軽だよって言う感じ。僕的には内輪のホントどうでもいい話を公共電波で流すことに最高のエクスタシーがあるわけですよ。だって、ANA-BARのアナは穴場であり「アナログ」ですから、こりゃたまりません❤️

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